町内盆踊り復活に見る小さな輪と和

町内盆踊り復活に見る小さな輪と和

隣近所のお付き合いなど、疎遠になっているという話を聞いて久しい。コロナ禍でさらに距離を置くようになり、寂しい限りだ。と思っていたら、先日、北海道らしくない暑さの中、私が住む町内会で2晩、盆踊り大会が行われた。12年振りの開催であるらしい。しかも発案は町内の若い方と聞いて少々驚いた。
ともあれ、練習の成果を存分に発揮した小学生の太鼓に合わせ、老若男女が輪になって踊った。周囲で昔のお母さん同士が再開を喜び合ったり、お父さんの参加も目立った。何か懐かしい気分を味わったひと時だった。

盆踊りには思い出がある。このホームページのWORKSにある「小さなロバ」に掲載しているが、小説「塩狩峠」で三浦綾子がこう書いている。〈札幌へ来て一カ月余りたったお盆の夜、信夫は上司の和倉礼之助に招かれた。北海道のお盆は八月だった。街のあちこちにやぐらが築かれ、盆踊りの太鼓の音が風に乗って聞こえていた。〉「三浦綾子の舞台を旅する」の写真を撮り始めて一年ぐらいたった頃だ。北海道のお盆は八月だった、という事は何処か違う所があるの?と思った。東京及びその近郊は七月なのだそうだ。私は東京出身だが、そんなことも知らなかった。
さっそくその夏、大通公園での盆踊りを撮りに行った。その写真がこれです。

2006年8月15日撮影、17年前の話です。